【医師監修】生理中の辛いナプキンかぶれはなぜ起こるのか。対策アイテムはコレ!

【医師監修】生理中の辛いナプキンかぶれはなぜ起こるのか。対策アイテムはコレ!

2020.01.14

生理中に欠かせないアイテムのナプキン。ナプキンを使うと、肌がかぶれてしまい生理が憂鬱という人も少なくありません。生理の間、不快感があるのは辛いですよね。ここでは、知っておきたいナプキンかぶれの症状・原因と対処法やおすすめのナプキンかぶれ対策アイテムの紹介をしていきます。

ナプキンかぶれの症状

女性のデリケートゾーンの角質層は、まぶたと同じくらい薄く刺激に弱いため、角質層が弱まっていると、ちょっとした刺激で、かぶれなどの肌トラブルが起こりやすい状態になってしまいます。

ではナプキン使用時のかぶれには、どのような症状があるのでしょうか。

主な症状としては、デリケートゾーンのかゆみやヒリヒリ感、その部位が熱を持っている感じなどです。これは皮膚に「炎症」が起きている状態。一度傷ついた角質層は、そのまま慢性的な皮膚炎になってしまうこともあるため、早めのケアが大切です。

ナプキンかぶれの原因と対処法

ここではナプキンによるかぶれの原因と、その対処法を紹介します。

ナプキンによるショーツ内のムレ

ナプキンかぶれが起こる原因の1つは、ショーツ内のムレです。ナプキンをしていることと、経血が出ていることでショーツ内が普段よりも湿っている状態になっています。肌が湿った状態で、ナプキンに吸収されなかった経血や湿気による汗がさらにショーツ内の湿度を高め、肌を刺激します。

ショーツ内のムレへの対策は、まずこまめにナプキンを換えることです。夏場やストッキングを履いているときは特にムレやすいので、意識してナプキンの交換を行ってください。

その際に、ノンアルコールのウェットティッシュなどで肌についた経血や汗を拭き取り、肌を清潔にしておくことも有効です。また、専用パウダーで肌をサラサラにしておくのも良いでしょう。

ナプキンとの摩擦による乾燥

避けることのできないナプキンとの摩擦で肌が乾燥することがあります。乾燥によるナプキンかぶれを防ぐには、日頃から低刺激のクリームを塗るなど保湿を心がけること。肌に優しいナプキンを選ぶことも、検討してみてください。

抵抗力の弱まり

今までは平気だったのに、最近になってナプキンかぶれが気になるようになった人は、体の抵抗力が落ちているのかもしれません。不規則な生活や、運動不足になっていませんか?規則正しい生活やバランスのとれた食事、軽い運動を意識して抵抗力をつける生活してみると変化があるかもしれません。

また、年齢による抵抗力の低下の可能性も。膣内の常在菌は、25歳がピークと言われています。25歳を境に膣内の常在菌が減少し、30代から膣まわりの抵抗力が弱まってくる人もいます。疲れやストレスで起こるバリア機能の低下がデリケートゾーンにも影響し、肌が乾燥しやすくなったり、ダメージを受けやすくなったりするのです。

そういった肌ダメージが、ナプキンかぶれに繋がってしまいます。対策として、デリケートゾーン専用の保湿剤か優しいボディ用の保湿剤を使って肌を保湿し、バリア機能を高めることをおすすめします。

辛いナプキンかぶれの対策アイテムはコレ!

ナプキンかぶれが辛いときは、対処法として専用の商品を使うこともおすすめです。塗り薬からナプキンまで、おすすめのアイテムを紹介します。

フェミルテ®クリーム

フェミルテ®クリーム は、第二類医薬品の非ステロイド剤の治療薬です。生理時や、おりものなどで感じるデリケートなゾーンのかゆみ、かぶれ、炎症等を鎮めます。4つの有効成分がかゆみを抑え、新陳代謝を促し、殺菌してくれます。

フェミルテ®パウダー

未使用のナプキンやライナーなどの生理用品にパフを直接ポンポンと叩くだけの簡単ケア。肌さらさらパウダー配合で、ナプキンやライナーのはりつき感ムレによるベタつきを抑えます。さらに生理時やおりものによる肌荒れや不快感も防いでくれます。重さが6gと軽いので、持ち歩きにも最適。

フェミニーナジェル

ジェルタイプのかゆみ止めです。ステロイド不使用。生理中の汗、ムレ、下着擦れによるかゆみとかぶれに使えます。ジェルの中にパウダーが配合されているため、塗った後はサラサラに。デリケートゾーンのかゆみを抑え、殺菌してくれます。

オーガニックコットンナプキン

オーガニックコットン100%で作られたナプキン。オーガニックコットンは、貴重で環境に優しい素材です。オーガニックコットン100%のシートは、通気性がよく湿気がこもりにくいのが特長。そのため、かゆみや気になるニオイも抑えられると肌の弱い人を中心に人気が集まっています。オーガニック製品にもアレルゲンが含まれている場合があるので、 無条件に取り入れるのではなく、成分や自分の肌質に合うかを確認した上で使用しましょう。

症状が改善しない場合は病院へ

ナプキンかぶれの対処法を試したり、対策アイテムを使ったりしてもかぶれの症状が改善しない時は、病院へ行きましょう。ただのナプキンかぶれではない可能性があります。デリケートゾーンで起こる主な病気は以下の通りです。

カンジダ膣炎

カンジダ膣炎は、「カンジダ」というカビによる感染症です。膣内~外陰部まで強いかゆみや灼熱感が伴います。陰部が腫れて、白くポロポロしたヨーグルト状のおりものがあることも特徴です。カンジダは常在菌として人間の体内に持っている人が多い菌です。ですが、必ずしもみんなが発症するわけではありません。女性がカンジダ膣炎になりやすい傾向にあり、免疫力が低下したときや、湿った膣内〜外陰部の環境が原因で菌が繁殖し発症してしまいます。

膣トリコモナス症

膣トリコモナス症は、「膣トリコモナス」という単細胞の微生物による感染症です。女性が発症すると、我慢できないくらいの激しいかゆみが起こります。皮膚がただれ、排尿の際に尿がしみることも。歩くと皮膚が擦れて痛みを感じます。おりものは、濃い黄色や緑色になることが多く、悪臭がします。

一方男性が発症しても無症状であることが多いのが特徴です。そのため、男性が膣トリコモナス症に感染していても、気づかずに性行為をしてしまい、互いの病原菌をやりとりする「ピンポン感染」を起こしやすい病気です。また、性行為をしなくても、タオル、シーツなどを介してうつることがまれにあります。

毛ジラミ

毛ジラミは、陰毛の毛根部に毛ジラミが寄生し起こる感染症です。毛ジラミに感染すると、陰毛の根元に灰色がかったフケが発生し、つよいかゆみが起こります。性行為で感染しますが、性行為をせずともプール、タオル、寝具などから感染することもあります。

疥癬(かいせん)

疥癬とはヒゼンダニというとても小さなダニが、人の皮膚に寄生して起こる皮膚病です。患部に赤い発疹やしこりができることが多いです。布団に入って体が温まるとかゆみが激しくなり、眠れなくなることもあります。少しの接触なら大丈夫ですが、下着や寝具などある程度の期間使用するものから感染します。

ナプキンかぶれとおさらば!生理を快適に過ごそう

ナプキンのかぶれは、人知れず辛いものです。ショーツ内のムレだったり、不規則な生活だったりとナプキンかぶれの原因は様々です。ですが、少しの変化を加えることで不快感が軽減することもあります。ぜひ今回紹介した対処法を実践したりケアアイテムを使ったりして、生理期間を少しでも快適に過ごしてください。

監修医師:吉岡容子先生

プロフィール:
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師

東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院 皮膚科・美容皮膚科を開設。副院長として勤務しています。

麻酔科標榜医、麻酔科認定医
高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本レーザー医学会会員
日本抗加齢医学会会員
点滴療法研究会マスターズクラブ会員
日本美容皮膚科学会会員

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