絆創膏の種類と上手な使い方

絆創膏の種類と上手な使い方

いくつかある!絆創膏の種類とは

絆創膏にはいろいろな種類があります。大きく分けて、「液体絆創膏」「救急絆創膏」「テープ絆創膏」などです。液体絆創膏はコロジオンという粘り気のある接着剤のような液体を主成分としており、傷口に塗ると耐水性の高い被膜を形成することで傷をガードするのです。

水に強く、皮膚の動きに強いことから、水に触れることの多い指先のちょっとした傷口に重宝します。塗ったときに若干しみたり、深い傷口に使用した場合はケロイドなどを生じたりする可能性があるので、用法を守った使用を心掛けましょう。

救急絆創膏は、最も一般的な絆創膏です。粘着性のシートに不織布製のパットが取り付けられており、すり傷・切り傷・さし傷・靴ずれ・ひっかき傷など、浅い傷口の保護するために利用されます。目立ちにくい塩ビタイプや防水タイプなどラインナップもさまざまです。湿潤治療を目的とした絆創膏も救急絆創膏の一種です。

テープ絆創膏は粘着包帯や伸縮性粘着包帯、サージカルテープなどで、患部に薬を塗った後ガーゼなどで保護する場合に使います。絆創膏は、それぞれの傷の大きさや傷の具合によって選び方も変わってくるでしょう。

絆創膏を貼る前に気を付けたいこと

絆創膏を使用する前には、水でしっかりと患部を洗うことが大切です。傷口に入り込んだ砂やほこり、雑菌などの異物をきれいに洗い流しておかないと、感染症や化膿の原因となってしまいます。傷の中まで異物が入り込んでいる場合は、小さくてもケロイドなどの原因となることがあるので、注意が必要です。また、治療の際は、手に付いた雑菌や汚れも感染症の原因となるので石鹸でよく洗っておきましょう。

その後、傷口の水分を清潔なガーゼやコットンでよくふき取ってからはくり紙をはがして貼り付けます。傷口に水分が残っていると、パッドが濡れて雑菌が繁殖しやすい不衛生な環境になります。また、軟膏やクリームなどの油分が残っていると絆創膏がはがれる原因となるので、きれいにふき取ってから使用するようにしましょう。

保潤性の絆創膏なら早く治る?

傷がきれいに治ると人気のハイドロコロイド絆創膏は、モイストヒーリング(湿潤療法)を取り入れた製品です。体が本来持っている自己治癒力を最大限に生かした治療法で、ハイドロコロイド素材でできたパッドが患部からしみ出してくる体液を吸収し、かさぶたを作らずに傷を治します。

実は傷口からにじみ出てくる体液には皮膚が再生するための細胞成長因子が含まれています。
しかし、乾燥させたりガーゼで吸い取ったりすると、せっかくの細胞成長因子が失われてしまいます。

モイストヒーリングでは、傷口を乾燥させないことで細胞成長因子の働きを助け、活発な細胞分裂を行うため傷の治りが早くなるのです。また、ガーゼやテープをはがす刺激もなく、空気に触れないため、傷自体の痛みも少なく感じるのが特徴といえます。

傷に合った絆創膏で正しくケア

絆創膏は、傷口を乾燥や雑菌から守る便利な保護材です。それぞれの目的に合った絆創膏を使うことで、自宅でも気軽に傷の手当を行うことができます。絆創膏を選ぶときは種類だけでなく、サイズも大切です。例えば、大人と子どもでは指の太さも違うため、大き目の絆創膏しかないとうまく巻くことができません。

いざというときすぐに使えるように、指先に使える小さいサイズのものから膝をおおうほどの大きいサイズのものまで何種類か常備しておくと安心でしょう。
ただし、絆創膏が使えるのはあくまでもすり傷や切り傷などのうち、特別な手当を必要としない浅い傷のみです。

「明らかに出血量が多い傷」「深い傷」「動物などに噛まれた傷」などは感染症を起こす可能性もあるので、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。

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