風邪をひきたくない!うつらないための対策とは

風邪をひきたくない!うつらないための対策とは

風邪をひくメカニズムとは

風邪は、正確には「かぜ症候群」といい、ウイルス感染か細菌感染によって症状が起こります。既に感染している方のくしゃみや咳などによってウイルスや細菌などの病原体が飛散し、その空気を直接吸い込んだり、物に付着した場所を触れるなど間接的に体内に取り込まれ鼻腔から咽頭までの上気道に付着して増殖し、急性の炎症が起こることで、さまざまな症状が現れます。主な症状としては鼻水、鼻づまり、咽頭痛、発熱、頭痛、全身の倦怠感などです。さらに下気道まで炎症がおよんだ場合は咳やたんなどの症状が現れます。

原因となる微生物の80~90%がウイルスといわれており、代表的なものとしてライノウイルス、コロナウイルスがあります。続いて多いのがRSウイルス、パラインフルエンザウイルス、インフルエンザウイルス、アデノウイルスなどです。細菌を原因とするものでは一般細菌、肺炎クラミドフィラ、肺炎マイコプラズマなどがあります。

風邪を予防するために!実践できること

冬に流行するウイルスは低温、乾燥の環境を好むため、風邪の予防には、部屋の中の温度を高くすることと加湿が効果的です。エアコンや加湿器などを利用して室温は20℃程度、湿度は60~70%ぐらいに調節しておきましょう。ウイルスの活動を妨げるような室内環境に整えることが予防効果を発揮します。また、ストレスや睡眠不足などで体が疲れていると、自律神経のバランスが乱れてホルモンや免疫細胞の働きが低下してしまいます。免疫力が落ちることで体内のウイルス活動が活発になってしまうため、疲れをためず、しっかり休息を取ることが大切です。そのためにも睡眠時間はもちろん、睡眠の質にもこだわるようにしましょう。

睡眠をしっかりとっていても疲れが抜けない場合は、睡眠の質に問題がある可能性があります。特に、寝つきが悪かったり、途中で目が覚めてしまったりする場合は注意が必要です。睡眠の質が低下すると、交感神経と副交感神経のバランスが乱れ、免疫力が低下するといわれています。パソコンやスマホのブルーライトは交感神経を刺激するので、寝る前は控えるようにしましょう。睡眠の3時間前には食事を済ませておくことも大切です。また、免疫力を高めるためには栄養バランスも大切です。免疫力を上げるビタミンやミネラル、体の抵抗力をつける肉や魚、大豆製品などのタンパク質を意識して取るようにしましょう。風邪の予防には規則正しい生活習慣と良質な睡眠、健康的な食事が欠かせません。また、適度な運動をすることで筋力をつけると、体温の上昇につながり、免疫力がアップするといわれています。日頃運動不足で冷え性が気になるという人は、毎日の生活習慣に適度な運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。

マスクの着用で飛沫感染を避ける

風邪を引いてしまったときに気を付けたいのが、周りの人にうつさないように注意することです。風邪の感染経路には、咳やくしゃみなどの飛沫感染や、飛沫に触れた手から鼻や口にウイルスがうつってしまう接触感染があります。咳をすると約2メートル、くしゃみをすると約5メートルも飛ぶといわれています。すでに風邪を引いている人はウイルスを巻き散らさないように、外出時はマスクを着用するようにしましょう。また、マスクは喉の保湿にも効果があるとされるため、風邪の予防法としても効果的です。飛沫感染で直接咳やくしゃみなどがかかることを防ぐほか、感染経路である口や鼻をしっかり覆うことで、ウイルスや細菌のついた手で触れる機会が少なくなります。外出時はもちろん、睡眠時の着用も有効です。

マスクを上手に活用しウイルス対策をしよう

厚生労働省は感染予防対策として咳エチケットを提唱しています。その中で3つの咳エチケットとして取り上げられているのが、「マスクを着用する」「ティッシュ・ハンカチなどで口や鼻を覆う」「上着の内側や袖で覆う」ことです。何もせずにくしゃみや咳をすると飛沫感染の危険性があることはもちろんですが、手で押さえた場合も、その手で触ったドアノブや周囲の物から接触感染を起こす可能性があります。中でも一番スマートな方法はやはりマスクを着用することではないでしょうか。マスクを上手に活用して、風邪がうつらないように努めましょう。

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