傷を早く治すつもりが!絆創膏で肌がかぶれる原因

傷を早く治すつもりが!絆創膏で肌がかぶれる原因

肌に優しくできている絆創膏

絆創膏には水絆創膏(液状絆創膏)、テープ絆創膏、救急絆創膏など様々な種類があります。
滅菌消毒薬がパット部分に含まれているものは医薬品や医薬部外品となりますが、多くの絆創膏はパット部分に薬剤が含まれておらず、患部の保護を目的としている医療機器の扱いです。

絆創膏に使われている素材は、伸縮性が高く抜群の通気性を誇るウレタン不燃布や、全面に穴をあけて通気性を良くした塩化ビニルなどが使われています。絆創膏は傷を治すための衛生素材として肌に優しい素材でできており、通気性が良いのが特徴です。

絆創膏かぶれの原因は細菌の繁殖だった

こうした肌に優しいはずの絆創膏でも、使っていて肌がかぶれてかゆくなってしまうことがあります。
かぶれは正式には接触性皮膚炎といい、刺激や毒性のあるものに触れたことで起こる一時的刺激性接触皮膚炎と、アレルギー反応によって起こるアレルギー性接触皮膚炎に分けられます。絆創膏でかぶれが起きる原因の多くは、細菌が繁殖することによって起こる一時的刺激性接触皮膚炎です。

透湿性や通気性が悪い絆創膏を使うと、汗をかいたときに蒸れてしまい、そこに雑菌が繁殖します。
すると、細菌の代謝物によって皮膚が刺激されてかぶれてしまうのです。
また、絆創膏をはがすときの物理的な刺激もかぶれの原因となります。

絆創膏でかぶれてしまった!対処法が知りたい

絆創膏でかぶれてしまった場合、すぐに絆創膏を外して病院にいくことが大切です。そのまま放置してしまうと、水ぶくれができたり、できた水ぶくれが破れたりして悪化する恐れがあります。症状が軽く自宅でケアできそうな場合は、傷が治るまでの傷口の保護方法として、ガーゼを包帯などで固定する方法もあります。

絆創膏かぶれを予防するためには、細菌が繁殖しない環境を作ることが大切です。そのためには肌を清潔に保つことが欠かせません。
汗をかいたときや水で濡れたときはすぐに絆創膏をはがし、肌の水分をしっかりふき取ってから新しい絆創膏に貼りなおします。
かぶれが気になる人は、ウレタン不燃布やウレタンフィルムなどの通気性の良い素材が使われている絆創膏を選ぶようにしましょう。

絆創膏の貼り方にも注意が必要です。無理に引っ張って伸ばそうとせず、自然な長さのままで貼るようにしましょう。
伸ばして貼ると無理な力がかかるため、肌に負担をかけ、かぶれの原因となります。はがすときは皮膚を指で軽く押さえながら、皮膚が引っ張られないように注意してゆっくりはがしましょう。

絆創膏でかぶれてしまった時はすぐに病院へ

絆創膏を貼る前は傷口を水でしっかり洗い流し、清潔な状態で貼るように心掛けましょう。特に水仕事や入浴後など、水に濡れたり汗をかいたりしたときはそのまま放置せず、すぐに新しく張り替えることが大切です。絆創膏を選ぶときは、通気性の良さや透湿性なども意識した安心安全な素材を選ぶようにすると良いでしょう。

絆創膏は一部の商品を除いて傷の様子を見ながら毎日貼り替えるのが基本です。かぶれの症状が出た場合はすぐに使用をやめ、病院に行って適切な治療を受けるようにしましょう。

関連製品

TOP