フィッティは2024年10月で発売から36周年。
時代とともに変化するニーズに
合わせて発展してきた
フィッティのあゆみをふり返ります。
日本でのマスクの歴史は明治初期に始まります。
工場での粉塵よけとして真鍮の金網に布を取り付けたマスクが誕生し、1918年のインフルエンザ(スペイン風邪)の大流行をきっかけに予防品として注目を集めました。
その後マスクは徐々に普及・改良が進み1950年に日本初のガーゼマスクが布に代わるマスクとして誕生。
1973年には不織布製プリーツマスクの原型が生産・販売されるようになり、インフルエンザ用途に加えて1980年代から花粉症が流行したことで、一般家庭へのマスクの普及が加速していきました。
参考:一般社団法人日本衛生材料工業連合会「マスクの歴史」(05-0009)
1984年、長年健康マスクの開発に取り組んでいた玉川衛材は大気汚染の吸引対策として「抗菌・防臭」機能のついたガーゼマスクを発売しました。
新聞に掲載された当時のマスク
(日本医療衛生新聞)
その後さらに防御性を持った対策品として不織布マスクを発売。 これが今も続く「フィッティ」シリーズの原点です。
初代フィッティ発売の7年後、まだまだガーゼマスクが主流だったことから
不織布マスクは使い捨てせずに繰り返し使用されることが多々ありました。
同時に不織布のゴワゴワ感に悩む声も寄せられ、
これらを解決する商品として
あてガーゼつきの抗菌防臭マスクを発売。
ガーゼを洗って使用することで衛生的に着用でき、ガーゼのやわらかさ・保湿性によって
肌触りも解消することができました。
生活者のニーズをとらえ、それに応える取り組みは
この後も続いていきます。
使いきりマスク1週間分の「7DAYSマスク 7枚入」と2か月分の「お徳用マスク」を発売。
従来の階段状プリーツからお椀状に広がるプリーツ形状へ改良し
口元空間をより広く確保することで不快な息苦しさを解消しました。
このプリーツ形状を“オメガプリーツ”と名付け、その後商標を取得。
これら2シリーズはドラッグストア、スーパーなどで幅広く販売され、たくさんの方々にご愛用いただけたことで
フィッティを代表するロングセラー商品となりました。
世界規模の健康上の脅威と位置づけられ、異例の旅行勧告も発表されました。
予防策として、人混みを避け、
手洗い・うがい・マスクの着用を推奨する報道がなされました。
季節性インフルエンザウイルスと異なり、
大部分のヒトは鳥インフルエンザウイルスに対する免疫を有さないため
ヒトの間で急速かつ大規模な流行を引き起こしました。
感染症の発生が続き、マスクの需要が拡大したこの頃から
ニーズに合わせた様々な機能を持つマスクが注目され始めます。
フィッティでも生活者のニーズに合わせた商品を展開しました。
フィッティのロゴをリニューアルし、
代表商品となった7DAYSマスクを中心に豊富なシリーズ展開を開始。
生活者の性別や年代を問わず快適に着用いただけるよう、
やや小さめサイズやキッズサイズも発売しました。
世界保健機関(WHO)の度重なる警告とマスコミ各社の報道によって
マスクの需要が跳ね上がり
一時、店頭からマスクが消える事態が起こります。
これ以降、マスクに使用感を求める動きが強まりました。
生活者の求めるマスクの使用感において上位にくる“肌触り”。
不織布のゴワゴワ感を解消し、なめらかな肌触りを実現するために摩擦の少ない「シルキータッチ不織布*」を開発しました。 ※日本特許 6008441号
着け心地がさらに快適になったことで多くの生活者から受け入れられ、コンビニエンスストアへも取り扱いが拡大し
年間売上個数が700万個を超える大ヒット商品となりました。
このシルキータッチ不織布は現在販売中の「フィッティ シルキータッチ耳ゴムふわり」に引き継がれており、
今も多くのお客様に愛され続けています。
また現在のフィッティの特長である幅広耳ゴムと1枚1枚袋入りはこの頃から本格的に始まりました。
7DAYSマスクシリーズからシルキータッチが独立。
スタンダードタイプ・肌触りタイプの差別化をおこない、
フィッティを代表する2大シリーズとして販売を始めました。
かぜをひいたときだけでなく、予防としてもマスクを着用する習慣が広まってきたこの頃、
1か月分30枚入の中容量タイプの需要が高まりました。
フィッティではこの30枚入商品にスタンドケースをつけ、玄関などに置いていただくことで、
家を出る前に忘れずにマスクを携帯できる環境づくりを提案しました。
誕生からこれまで“快適さ”を追求し続けてきたフィッティ。
この想いをよりたくさんの方々へ伝えたいと考え、ブランドロゴをリニューアルしました。
装着の快適さ、顔を包み込むやさしさ、「フィッティ」の由来であるフィット感を表現したロゴへと進化。
また耳ゴムによる耳への負担軽減を追い求めて“幅広ふわふわゴム”を開発し、さらに快適な着け心地を実現しました。
これが現在の「7DAYSマスクEXプラス」と「シルキータッチ耳ゴムふわり」です。
機能性とファッション性を兼ね備えた不織布立体カラーマスク「スタイルフィット」を発売*。
マスクの使用シーンの多様化により
ファッションに合わせてマスクもコーディネートしたいという需要に応えました。
スタイリッシュなシルエットにすることで、それまでの立体マスクの不満点を解消。
カラーリングにも肌馴染みの良いニュアンスカラーを採用することで、
その日の気分でマスクを選び、自分らしさを表現する楽しみ方を提案しました。
*クリームベージュ2023年発売
感染防止の3つの基本として身体的距離の確保・マスクの着用・手洗いが掲げられました。
この新しい生活様式の実践が推奨されたことにより
多くの人々が日常的にマスクを着用することになりました。
マスクの着用が日常的になったことで、マスク選びの選択肢が広がりました。
TPOやファッションに加えて、顔立ち・パーソナルカラー・年齢など
自分の個性に合わせてマスクを選ぶ需要に応えてバイカラーマスクを発売。
また、既存のカラーバリエーションも7枚入にリニューアルし、
やや大きめサイズもラインアップに追加しました。